- 適性検査Ⅰ
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《適性検査Ⅰで必要な力》
「課題解決に粘り強く取り組み、論理的に思考し判断していく力」
適性検査Ⅰの問題の特長は、問題文が対話文形式の文章であることと、問題文の文章量が多いことが挙げられます。対話文形式の文章から問題を解くためのヒントを読み取らなければならず、また文章量が多いことで、そのヒントをみつけ、的確に読み取らなければなりません。今年の問題でも大問1の小問にたどり着くまでに3ページの問題を読まなければならず、限られた時間の中で読み解く練習が必要でした。
大問1はスケジュールを立てる問題でしたので、いろいろな道順を考え、1つずつ検証をしていくことで正解にたどりつける問題です。きちんと問題を読めば難しい問題ではありませんが、入試1時間目である緊張感と、焦りからうまく解けた生徒は多くなかったものと思います。
大問2は規則性の問題で、どのような規則で並んでいるか手を動かして書き出してみると正解にたどり着けたのでないでしょうか。ただ、大問Ⅰの難しさもあり、時間との勝負になった生徒も多く、焦らず落ち着いて解けたかどうかも大切です。
最後に、適性検査Ⅰを攻略するためには、問題文から読み取れる情報を書き出して目に見える形で整理して、1つ1つ地道に理解していくことが必要です。普段から頭の中だけではなく、手を動かして問題を解く練習をしておきましょう。
- 適性検査Ⅱ
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《適性検査Ⅱで必要な力》
「課題に対する自らの考えを書く表現する力、課題を発見しそれを解決する力」
適性検査Ⅱの特長は、資料を読み取り自分の意見を書く出題があることと、ほぼ全て記述問題で占められていることです。特に今年は大問1が200字以内、大問2は150字以内と小学6年生が記述するには字数が多い問題でした。また、今年はその記述問題の採点基準が問題文中で公開されており、何を書いたら得点できるかがわかった上での問題でした。つまり、書くべきことがわかった上で、きちんとそれを相手に伝わるように表現できるかが問われた出題でした。
大問1は「道具やものの工夫と進化」について探究することとし、自分で探究テーマを考え、その探究の取り組みについてさらに発展的な探究活動につながるような新たな視点を書く、という自分で考えたことを記述する問題でした。
大問2は「手洗い場に紙タオルを置いてはどうか」という提案について賛成か反対かの意見を述べ、自分の意見に反対する人を納得させる具体的な方法を加えて、自分の意見を提案する、という問題でした。
どちらも、いわゆる国語の問題文を読んでそこに書いてあることを答えとする記述問題と違い、書いていないことについて自分で考え、自分の意見を述べることが必要となり、そういった問題の練習をしていたかどうかは大事であったと思います。普段の生活の中でも、伝えたいことをしっかりとまとめ、相手に伝わるように言葉できちんと伝えることを意識すると、適性検査Ⅱを攻略するための力が身についていくと思います。