適性検査Ⅰ

《適性検査Ⅰで必要な力》

「課題解決に粘り強く取り組み、論理的に思考し判断していく力」
【理系】
適性検査Ⅰの問題の特徴は、問題文が対話文形式の文章であることと、問題文の文章量が多いことです。対話文形式の文章から問題を解くためのヒントを的確に読み取ることも重要になります。今年の問題でも小問にたどり着くまでに長い問題文を読まなければならず、限られた時間の中で読み解く練習が必要でした。大問１は「カードゲーム」に関する出題でした。昨年より問題数が５問増加し難化しています。ルールを理解し、条件整理を行い、大問の前半が正答出来ればそこがある程度のヒントとなり、後半が解けるという構図でした。大問２は「方眼紙を用いたゲーム」からの出題でした。ルールに基づきスタートからゴールまでの道順を導くもので、自らの手で考えられる道順を書き起こし粘り強く解くこと、素早くルールを理解する思考力が求められます。昨年同様、大問１と２に難易度の差があったため、最初に「全体を確認」してから「時間配分」を正しく設定することが勝敗を分けたのではないかと思います。また共通項としては、条件からパターンを想定し「粘り強く」解いていく「思考力」と「判断力」が問われる出題でしたので、日頃から意識して問題を解く練習をしておきましょう。

適性検査Ⅱ

《適性検査Ⅱで必要な力》

「課題に対する自らの考えを書く表現する力、課題を発見しそれを解決する力」
【文系】
適性検査Ⅱの特徴は、資料を読み取り自分の意見を書く出題があることと、ほぼ全て記述問題で占められていることです。今年も問題の採点基準が問題文中で明記されました。何を書けば得点できるかわかった上で、書くべきことを理解し、相手に正確に伝える表現力が鍵となりました。また今年度の大きな変更点として、昨年まで頻出した200～350字程度の記述がなくなり、資料の数と問題数が増加しました。大問１では各委員会の活動反省から「資料の共通点を考える力」「課題を見つけ改善する課題解決力」が求められました。大問２は救命救急に関する4つの資料を見ている対話文からの出題でした。新傾向として、先述の資料から救急車に対し「有料化すべき」と「無料のままが良い」という異なる意見を持った2人の登場人物の「意見の根拠となる資料を読み取り記述する問題」が登場しました。大問2の後半では「判断に迷うこと」をテーマに、「自分の考え」と「その根拠になりうるデータは何か」を記述する難度が高い問題が出題されました。深い読解力や資料分析力、思考力、的確な記述力が必要な形式への対策と、日頃から物事に関心を持ち「自分なりの考えを持つ姿勢」が重要です。